できたてガパオライス

ゆすらの日常。毒にも薬にもならないことばたち。

【備忘】人を信じることをおそれない

 好きな人たちを盲目的に信じるというのが私のモットーで、だけどそれを度々口にするのは、本当はちゃんと信じきれていないから。

 

 私の「信じる」はつまるところ「信じたい」で、大好きな人たちになら騙されてもいいって思っている。だから会う約束をして、すごく緊張しながら準備をした。いつもよりちょっとおしゃれな服を着て、念入りにお化粧をして、仕上げのカラーマスカラを。少しでも釣り合うように、見限られないように。恋愛よりもよっぽど必死な自分に、滑稽という言葉が一瞬頭をよぎったけれど、すぐに見て見ぬふりをした。

 

 果たして友人との邂逅はとても楽しかった。もっと話していたいと思ったし、「信じたい」なんて思わなくても手放しで信じてしまおうと思った。会えなくなるとすぐに不安になるのは私の悪い癖だ。遠距離恋愛はおそらく向いていない。

 

 もっと人を信じてみてもいいのかもしれないと思う。友達関係に留まらず、職場の人間関係も。こう思われるのが怖い、こう言われるのが怖いで私はいつだって雁字搦めだ。必要以上に周囲に怯えて暮らすのは、友人に釣り合いたくて背伸びするよりよっぽど滑稽かもしれない。

 

 こんなことを言っても、自分の性格が今さらすぐには変えられないことはわかっているのだけれど。

 

 ただ私は、やっぱり自分の好きな人たちを信じていたいことには変わらなくて、そしてきっと彼彼女らは私を簡単に裏切ったりしない。そう思った今日の気持ちを、忘れないようにこうして記しておく。